2014年6月16日月曜日

私の山歩き里歩き紀行・山形編(37)

: 私の山歩き里歩き紀行・山形編(37)

 

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 故郷の名峰甑岳にチャレンジする(1994)

 

 甑岳は、宮城県境周辺の山以外では山形県北村山地方最高峰で、標高1,016mあり、子供の頃から、朝な夕なに仰ぎ眺めて来た山である。夏休み帰省を機に計画した。

 楯岡(山形県村山市)口から登った。登山口は、東沢公園へ行く手前見付かり、歩き始める。車も通行可能な林道をしばらく進む。間もなく林道も終点となり、丸木橋を渡って登山道となる。三本の丸木からなる橋は二本が折れていて、一本のみ通行可能で慎重に渡る。緩やかな上りの杉林がしばらく続く。

 

 登山口の案内図には頂上まで6kmとあって、2時間30分前後で頂上到達と読んだ。清水、馬立沼を通過。新道旧道分岐点で、約1時間経過し、腰を下ろして休憩。汗で濡れたシャツを着替えて出発。栗や楢の林の中を、倒れた大木を超えて進む。林の最後の地点が急坂でそこを上ると尾根へ出て、東根側が見えた。標識があり、「左頂上、右東根ハチガ沢山荘」とある。緩やかな尾根道を上り続ける。時々、東根側の山々が見える。岩場も無くて歩き易く、木々も低くなる。意外に遠いなあと思った途端に、少し広いスペースに出て、そこが頂上。念願の甑岳山頂に立った。

 

 頂上は、360度とはいかないが、展望が良い。東は黒伏山系、西は葉山山系、そのそ間に、東郷、 神町、天童、最上川を挟んで谷地、大久保方面が見事に見える。東根本町や楯岡は、近すぎ山の真下。村山平野は稲穂の黄金波を打っている。

 頂上には、祠、最上徳内(楯岡出身で江戸末期の北方探検家)の顕彰碑があった。

 頂上から尾根道を下る。上る時は気が付かなかったが、意外に急降下だ。途中、登山の服装、装備をした男女5人の中高年グループに出会う。甑岳も中高年登山者の恰好の山であろう。

 頂上・東根(ハチガ沢山荘)分岐点に着き、東根側に下りようと決心。ハチガ沢山荘への道は最近歩いた形跡は無いようだが、急坂には階段やロープがあり一応整備されている。しばらく、防火線として設けられた土塁の上の道を進む。ハチガ沢の六の坂から一の坂を下り、ようやく山荘に到着。途中、右手に沼が見えた。大木沢沼だろうか。

 山荘は無人で、宿泊施設でもなさそうだ。山荘前の木製のテーブルで昼飯を戴く。ハチガ沢の下り口は、多分こうだい橋のところだろうと予想。ハチガ沢は深く、下れども下れども沢は終わらない。約40分を要してハチガ沢を抜け出し、こうだい橋を通過。東根目指して歩き、1330分に実家へ無事帰還した。                                                                  

                                                                      (94/9/18歩く 13回卆工藤 莞司)

                                                                                                                                                                                

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