2013年10月14日月曜日

私の山歩き里歩き紀行・山形編(33)

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 連続する急降下の下りに参った面白山


 天童高原から面白山へ 本日故郷滞在3日目となり帰京する日。帰り掛けに山形面白山(1,264m)に登ろうと、登山口天童高原へ兄に車で送って貰った。登山道に入った筈なのに平らな道が続く。これで大丈夫かな思いながらも順調に進み、コースポイント長命水の水場を40分の処30分で通過した。途中木立の間に高峰が覗き、面白山だろうと見当を付けた。尾根へ一登りするとまた緩やかな道。約1時間で三沢山(1,062m)を越すと、前方に目標の山が全貌を現した(写真上)。一旦鞍部へ下りて、急な直登が始まった。最後のアルバイトと一歩一歩上がり続けるが辛い。時々立ち止まりを入れ上り切ったかと思ったが、山頂は未だ先。背の低い灌木の間を行くと面白山山頂であった。既に夫婦ハイカーが休憩中、挨拶をし三角点を踏む。小さな大権現様の社のみがある狭い頂。展望の良い地だが、雲が出て遠望はなく、南方に南面白山や大東岳が見えるだけ。小憩後、11時に下山を開始。山頂下には下る先程の二人の頭が見える。

 難路が続くかもしかコース 直ぐ面白山高原駅へ出るかもしかコース分岐で、右折。楽に下ったのはほんの数分だけ。厳しい下りになった。急降下である上に、直線的で足場もない程の溝状の荒れた道。このような下りが次々と現れて、その度、下るルートの検討に見下ろし、気合いを入れて踏み出す始末。ストックを使い樹に掴まり、踏み場を確かめ滑らぬよう下る。時には蟹の横歩きをする。このような状態が数回続き、長左エ門道に下りた時は40分の処55分も要していた。下りが苦手だけではないと思う。展望のない下り道であったが、一箇所樹木の間に、蔵王熊野岳が見えた地点があった。

 まだまだ難路が続く 駅への最後の下山路も気が抜けない難路が続いた。ここではこれから登る3人と交差した。谷川の音が高くなり、仙山線を走る電車の音も聞こえて、登山口が近いはずだが、下りの険路は終わらない。最後のトラバース状の横道も、肩幅にも満たない上崖崩れした箇所があり、ロープに掴まり一層慎重に進む。沢へ下りて抜けると、登山口であった。後半の下りも、60分の処90分であった。時間よりは無事下山が優先と思い直した。駅前のコース案内を見ると、面白山への数コースの中、かもしかコースだけが"登りきつい"とコメントがあった。やっぱりと納得し、面白山高原駅(写真下)へ近いからと選択したのだが浅はかであった。帰宅後、下山時の写真がないことに気付いたが、下るのに精一杯でそれどころではなかったのだ。

 今回は、同級会参加のため帰省した。多くの同級生達と交流した外、40年振りに東根大滝を訪ね、800号紀行出版の打ち合わせをし、山形名物冷やしラーメンを初めて食べ、、実家ではイルカ汁を作って貰い、その上往きに山寺ハイキング、帰りに面白山登山と盛りだくさんのメニューをこなし、楽しい故郷の夏休みであった。
        
(2013/8/18歩く 13回卆 工藤 莞司)


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