2012年12月12日水曜日

私の山歩き里歩き紀行・山形編(25)

思い出のシーンには出会わなかった猿羽根峠と最上川

 木曜日に帰省することになった。週末には当然故郷ハイキングを絡めて、歩く先を探した。以前晩秋に最上川沿いに走る車内から美しい紅葉の林を観て猿羽根峠と聞いたことを思い出した。あのシーンを再びと新庄手前にある舟形町猿羽根峠を訪ねることにした。東根の実家からはそう遠くはない。私には、猿羽根峠は新庄節の一節が印象的だが、芭蕉一行も越した峠と知った。前夜開かれた24年振りの部活メンバー芋煮会は、故郷東根温泉に9人中8人が集まり、近くの同級生も駆け付けてくれ盛り上がった。3年間一緒に練習に励み郡大会を勝ち抜き、県大会でも初戦を突破した仲間だ。思い出話しに遅くまで花が咲いた。
 
 羽州街道猿羽根峠を越す 
   猿羽根地蔵尊下までは、車で兄夫婦に送って貰った。三人で地蔵様に参拝し(写真上)、単身歩き出す。羽州街道とあり、一里塚や新庄領との境界石柱を確かめ山中へ踏み込んだ。荒れてはいるが先へ続いている。多分、この山道は旧13号国道へ出るに違いないと思い込み歩き続ける。下りに入ると10分程で、右からの旧13号に合流したが山中は深い。周囲の木々は未だ色を染めてはいない。みちのく最上も今年は紅葉期は遅いようだ。昨日友人に、最近熊が出るから注意するようにとアドバイスされた。熊避け鈴はザックの中。先程、兄から昭和40年頃迄は旧13号を利用していたと聞いたが、現在は現13号の外バイパスも出来ている。展望のない山中の荒れ道を下り続けると、ようやく車の騒音が聞こえ出して、峠下にバイパス道路が見えた。
 猿羽根大橋から最上川を眺める 
   帰省前インターネットで調べたマップで確かめ最上川に架かる猿羽根大橋を目指す。バイパス道路を高架で潜り、現13号国道を渡ると、大河が横たわり、大橋は朱色の鉄橋であった(写真下)。中流に位置する最上の川は川幅一杯にゆっくりと下っている。カメラに収めた。国道へ戻り端の狭い歩道を舟形へと向かう。左下が最上川、右手が峠であり、思い出シーンの地遭遇に期待した。しかし猿羽根峠は頭上遙か山の上。舟形毒沢の最上川展望地を過ぎたが、峠へ上がる枝道はない。雨が降り出した。携帯が震動し雨が落ちて来たと兄からであった。傘を指し猿羽根山トンネルへ急ぐ。手前にドライブインがあり、昼食。少なくない客が食事中。舟形駅までの時間を確かめると約20分と教えてくれ、想定通りであった。短くはないトンネルを抜け峠への入口を過ぎ、坂を下ると舟形町に降り着いたが、記憶にある町並みとは一変していた。約50年前ことだから当然である。思い出のシーンの地や風景に出会わない儘JR舟形駅へ着いてしまった。
 実家のある東根行きの電車は1時間以上の待ち。当地にある巨木”柴山夫婦センノキ”を往復。太い方の樹は葉がなく枯れているように見えた。途中鮎釣りで有名な小国川を渡った。            (2012/10/18歩く 13回卆 工藤 莞司)

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