2010年5月5日水曜日

吉岡です

Subject: 展評

4月17日(土)
銀座のギャラリー現で勝又豊子展。鉄のケースに入ったドローイング。壁に埋
め込まれたマッチ箱ほどの小さな画面に映像。目がクローズアップで瞬きをし
ている。
新宿に移動。大学時代の同級生、西村朋子さん、アーティストの中西晴世さん
と落ち合い、喫茶店でサンドイッチを食べてから小田急線で湘南台に向かう。
ギャラリーHIRAWATA、倉重光則展。人が入れる大きな鉄の箱の奥にプロジェク
ターからの白い光がチカチカ点滅している。その矩形の一角に青いネオンライ
ト。大きな作品なのに渋いなあ。アーティストのナカムラアリさん合流。アリ
さんは小樽から。倉重さんの丁寧な説明を聞いたあと湘南台駅前へ。4人でデ
ニーズに入り昼からビール。ここは神奈川県なのでどこの店も禁煙でたばこの
吸えるところがない。外にスモーキングスペースを見つけ、アリさんと一服。
4月24日(土)
銀座、巷房での寺崎誠三写真展。モノクロの黒が絞まっていてなかなかいい。
還暦を迎えて作品が大人になった。
寺崎氏の自宅にお邪魔して、数人で飲む。小説家の阿部龍太郎氏が来ていて話
しをする。彼は時代小説を書いている。新潮文庫にも入ってるそうだから読ん
でみよう。11月から日経の朝刊で連載を始めるらしい。長谷川等伯を書くとの
こと。タイトルは英語にしろ、とかカラウ゛ァッジョを絡ませて書けば、とか
勝手なことを言ってしまった。ニューヨークのギャラリーの話をしたら、おれ
も見なくちゃと言っている。取材で行こうと言っている。どうも本気らしいの
でチェルシー地区の場所を教える。
4月29日(木)
岩本拓郎展
ギャラリー砂翁&トモス
に行ったが、祭日で休みだった…
美術館ツアー。
東京都現代美術館。
集まったのは、小杉智恵子さん(都立北特別支援学校教員、ニューヨークの個
展にも来ていただいた)、佐野礼子さん(ナース、女子医大でお世話になっ
た)、安藤満津枝さん(アーティスト、かねこ・アートでのおつきあい)、北村
伊知郎さん(映像作家、今度わたしのテーピングを撮ってもらう相談をしてい
る)、石田有香さん(都立しいの木特別支援学校教員、昨年はいっしょにクラス
をもっていた)、佐藤千晶さん+だいちゃん(旦那さん)、(都立しいの木特別支
援学校の保健の先生)、それと吉岡。学芸員の山本雅美さんからチケットをい
ただいて入場。いつも申し訳ありません!
企画展「フセイン・チャラヤン展」、ファッションの作家。ジャンルの違う人
の展示は面白い。
カフェでひと休み。リニューアルした現代美術館は初めてで、カフェもかなり
お洒落になっている。店全体がベトナムテイストでなかなかよい。山本さんも
加わってお茶。ベトナムコーヒーが美味しかった。
常設展。収蔵品を並べるだけでなくて、テーマを設定して、解説カードを作っ
たりしていて、見やすかった。
銀座に移動して「懇親会」、佐野さんと佐藤さん夫妻は用事があるので美術館
で別れる。銀座、魚や一丁。しいの木特別支援学校の杉田和也さん、アーティ
ストの石原ケンジさんも合流。5時半から飲み始める。9時過ぎたので「明日も
あるし」ということで解散。
5月4日(火)
山形駅前で米沢在住のアーティスト、遠藤一成さんと落ち合い、ぎゃるり葦
へ。ギャラリーに遠藤さんを紹介。いっしょに焼き魚定食を食べてから山形美
術館。「ロシアの夢ー1917ー1937」ロシア・アウ゛ァンギャルドの展覧会。非
常にまとまった良い展覧会だ。山形美術館の学芸員、岡部信幸さんは専門がロ
シア美術だから、力が入っている。ウラジミール・タトリンの「コーナー・反
レリーフ」に見とれてしまう。詩人のマヤコフスキーはこの時代なんだなあ。
3Fホールで、「珍しいキノコ舞踊団」の伊藤千枝さんがワークショップをやっ
ていて、忙しそうな岡部さんを呼び出して、遠藤さんを紹介する。

ウラジミール・マヤコフスキー
「芸術軍への指令」
1918年
水野忠夫 訳

安物の真理なんかうんざりだ。

心臓から古いものをたたき出せ。

街路はわれらの絵筆。

広場はわれらのパレット。
時代がかった書物では

千ページを費やしたって

革命の日々は歌えない。

街頭へ出ろ、未来派よ、

太鼓を打ち鳴らせ、詩人たちよ!

(吉岡 政美:昭和56年卒、互一会)

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