ニューヨーク行ってきます
学校地獄の弟と鳥、って歌ったのは寺山修司だけど、年度末の学校も地獄の様
相を呈している。慌ただしいのは仕事だけじゃなくて心も鳥が羽根をばたつか
せるようにもがいているなあ…なんでこんなときにニューヨークなんだろうっ
て少し後悔したけどしょうがないよね。こういうことは無理をしないと全く前
進しないし、なにも展開をみないのだ。
とりあえず、仕事は放り投げて行ってみるしかない。3月26日の夜に成田発の
飛行機でケネディ空港には同じ26日の夜に着く。帰りは4月2日にケネディ空港
を発ち、成田には3日の午後に降り立つ。一日休んで5日からまた地獄に舞い戻
るわけだ。
なんとかなるかなあ。ならないかもって思って不安だけど何も考えないように
している。
ニューヨークの個展て、東京で個展をやるのにニューヨーク旅行がプラスされ
ただけと考えてもいいはずだが、実際にやってみるとやはり全然違う。準備に
かなりてこずる。できないことをやってる気がする。
しかしニューヨークのドキドキ感はいいなあ。楽しんでくればいいや、と思っ
ている。
今回は木嶋正吾氏と宇野和幸氏がいっしょだから心強い。低血糖になってもな
んとかなるかなあ。
インスリン注射器の持ち込みがなんかドキドキする。
ニューヨークのドキドキは、見にきてくれる人がストレートに評価の言葉を発
するので刺激的だ。肩書きが全く通用しないのも痛快だ。日本のギャラリーも
肩書きなんか見ないけど、少しは気にするよね。ニューヨークはノンアルコー
ルビールみたいに0%だ。
肩書きもコネも履歴もなにもなくて作品だけで勝負するのは、まあ負けても
清々しいものがある。
教員ふうにいうと、「評価の観点」は一つだけ。「ユニークであること」。
自分がどれだけのユニークさを発揮するのか、自分で見届けたい。
作品が一つでも売れたらいいなあ…っても思っている。
昨日(3/20)は新宿で溝口務氏に会う。彼はニューヨーク在住だが今日本に来て
いて4月まで居るから、ニューヨークでは会えない。すれちがいだ。タイを旅
行してきたらしい。ニューヨークではローズウッドをこつこつ彫って彫刻を
作っている。吉岡ギャラリーで個展をする相談。
飛行機の中で読むはずだったクンデラの「生は彼方に」を読みはじめてしまっ
たから、これを持ってくしかないな。「存在の耐えられない軽さ」も面白かっ
たけど、これもかなり面白い。この人はノーベル文学賞取るね。
ではでは皆さま、ニューヨークに行ってまいります。
なにか緊急な連絡があったら携帯に電話かメールをください。
(吉岡 政美:昭和56年卒、互一会)
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