新幹線で山形へ。
平日でも満席だった。
大宮、宇都宮を通過して福島で数分停車。
ニーチェはこんなことを書いている。
「このうえなく戦慄すべき地震ののちには、巨大な自覚。それは新しい諸問題をともなう。」(ちくま学芸文庫「権力への意志」)
久しぶりの山形に着いて最初にやったことはマッサージ。肩凝りがひどくてかなりつらい。駅近くの「ごとう整骨院」。前回は5~6年前に来たような気がするが、マッサージ師はわたしのことを覚えていて、個展やった方ですよね?っていろいろ質問してくる。いいからちゃんと揉んでよ。結局自分の話をぺらぺらしゃべり出して、子持のばついちの女性とつきあっていたが家族の反対で断念とか…
お喋りは上手いがマッサージは力がなくてダメだった。
実家で母親と二人で食事。芋煮を作ってくれる。
おみやげといっしょに、お小遣いをあげたらすごく喜んでくれた。小遣いをあげるなんて恥ずかしくて、初めてのような気がするが、またあげようと思った。
5月27日(金)
郵便局に行き、満期になった保険の手続き。亡くなった父親がわたしの名前で入ってくれてたらしい。
ホテルのラウンジでコーヒー。天井が高く、静かで、ゆったりしているので喫茶店より好きだなあ。コーヒーはおかわりもくれる。
中島義道「観念的生活」(文春文庫)
中島さんは、次々に本を書いてるが、これは日記なので、とても読みやすく、お薦め。
「今回、全身がぴりぴりするほど刺激を受けたことはーアダムはなぜ神の禁止命令がわかったのかーという大きな問いである。そうなんだなあ。アダムは最初の人間であって、禁断の木の実を食べる以前は言葉を知らなかったはず。それなのに、なぜーあの木の実を食べてはならない!ーという神の命令がわかったのか」
「パスカルは宇宙の大きさを前にして人間の虚しさを語ったが、これに対して、ネーゲルがーでは、われわれが宇宙と同じくらい大きかったら虚しくないのかーと問うているのはおかしい。こういう問いを考えつくことこそ、哲学的センスなのだ。」
山形で本を買ってはいけない!と山形に来る度に自戒しているのだが買ってしまった。本て重いのよ。
ロバート・D・ヘア「診断名サイコパス」(ハヤカワ文庫)
瀬戸内寂聴「花芯」(講談社文庫)
大田俊寛「オウム真理教の精神史」(春秋社)
ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」Ⅰ~Ⅲ巻(エンターブレイン)
散歩はあまり好きではない。面倒くさい。しかし、山形に戻るとむやみやたらと歩き回る。近くの児童公園。シーソーがある。このシーソーはわたしが小学生のときからそのままだ。つまり、少なくとも50年は経っている。ずっと変わらずにあるものを見ると安心するのは何故だろう。散歩すると、ずっと変わらずにあるものを発見して楽しい。
変わってしまっていても、面影を残しているものもいとおしい。
中国整体でマッサージ。ここは昨日よりも上手で、肩が少し楽になる。
夕食。母親と二人で蕎麦屋さん「庄司屋」。ここの蕎麦は本当に美味しい。家からゆっくり歩いて5分の距離にあるのも良い。
「吉田類の酒場放浪記」の真似をして、ぬる燗で一杯。米鶴(ヨネツル)。コゴミ、コシアブラの天ぷらを米鶴で流し込む(これも類さんの真似)。おしんこが美味しい!もし山形の庄司屋さんに来たら蕎麦の他にこの自家製おしんこを是非。絶品。板蕎麦でしめる。
5月28日(土)
米沢へ。
叔父と叔母のところに寄って挨拶。
昼は米沢ラーメン。つけ麺にしてもらう。
来週の月曜には、ギャラリーに電話が通じる。
電話番号はもう決まっている。
ステップスギャラリー
0362286195
5月も終わってしまいますね。あと4ヶ月。意外に早く時間が過ぎていく。
吉岡まさみ
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