本を買う
6月19日(土)
神保町をふらふら歩き、ギャラリー物件をなんとなく探してみたが暑くてすぐ
止める。
東京堂という本屋さんに入る。この本屋さんには文庫の古本コーナーもあり、
思わず近づいて見てしまう。普通は古本の文庫なんてろくなものがないが東京
堂はさすが神保町だけあって、面白いのが並んでいる。
①椎名麟三「愛と自由の肖像」教養文庫(社会思想社)昭和52年発行。
カバーの裏にボールペンで「成人おめでとう 小越 小村」と書いてある。古
本て、こういうのが面白い。成人祝いに椎名麟三をあげるというのはなかなか
だ。でももらった本を売ってしまったんだね。定価280円の文庫を680円で買
う。
椎名麟三は高校時代にほとんど読んだつもりになっていたが、これは読んだこ
とがない。
②坂口安吾「ふるさとに寄する讃歌」角川文庫、昭和48年発行
坂口安吾も時代物以外はだいたい読んでるはずだが、これは知らなかったな。
定価200円が680円。
新刊も2冊。
③木田元「反哲学史」講談社学術文庫
「反哲学入門」の次はこれでしょうね。
④ジル・ドゥルーズ「記号と事件」河出文庫
フェリックス・ガタリとの共著「アンチ・オイディプス」は昔読んだが、よく
わからなかった。これはインタビューと対話だからわかりやすいかなあ。
管理社会についてというのが、重要な気がした。
競争と敵対を都合よく使いわける企業…
ドゥルーズはなぜ自殺したのかなあ。
夜、銀座で飲み会。8月の個展でテーピングをしてくれるスタッフと友人たち
で。ワールドカップの試合があるからか、土曜日なのに空いている。スタッフ
の一人、韓国からの留学生カン・ソニョンさんに、「やっぱり、テーハ、ミン
ク!ってやるの?」と聞かれたカンさんは、「それはやりません」と軽く流し
たのが妙に面白かった。韓国は、生活の基本には文化があって、それが一番大
切と考えてる、と力説していたのが印象的だった。政治よりも経済よりも文化
が基本である。日本と全然違う。韓国は日本よりも経済状態が悪いのに、美術
は元気だ。
基本的な生きる姿勢が違うのだろうな。経済が優先する日本に未来はないな
あ。でもその日本でなんとかがんばるわけよ。
最近、展覧会のお知らせをしていませんでした。疲れてるんです。個展お知ら
せします。
①外川麻未展
7月3日(土)~10日(土)
11:00~19:00
SPIEL ART
渋谷区宇田川町6-11
原宿パークマンション1F-G℡ 03-3469-8603
http://spielart.p1.bindsite.jp
外川さんはまだ学生ですが力あります。
②永野のり子展
7月19日(月)~24日(土)
11:30~18:30
ギャラリストなつか
銀座5-8-17GinzaPlaza58-8F
℡ 03-3571-0130
永野さんはアートカクテル笠間参加作家。
③勝田徳朗展
8月2日(月)~8日(日)
11:30~19:00
トキ・アートスペース
渋谷区神宮前3-42-5サイオンビル1F
℡ 03-3479-0332
勝田さんもアートカクテル笠間参加。
④入江清美展
6月27日(日)~7月4日(日)Nroom artspace
練馬区南大泉4-35-13
℡ 03-5935-9678
西武池袋線、大泉学園と保谷の間です。
暑い日が続きますが、みなさんお元気なのでしょうか?わたしは駄目です。な
んだか知らないけど、疲れてます。この間の健康診断で体重計ったら、3キロ
減ってた。
あ、わたしの個展も一応お知らせしておきます。
吉岡まさみ展
8月23日(月)~28日(土)
巷房(銀座)
22日(日)に公開制作します。
月刊「美術の窓」に案内が載りますので、本屋さんに寄ったときにでも立ち読
みしてみてください。
7月20日発売の8月号です。
(吉岡 政美:昭和56年卒、互一会)
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