2012年5月16日水曜日

私の山歩き里歩き紀行・山形編(16)


意外な難コースに驚いた面白山渓谷ハイキング
仙山線面白山高原駅に下車 
 仙山線はこれまで10数回以上往復したと思う。しかし、面白山高原駅下車は初めてである。小生が上京する以前は信号所があって、冬期のスキーシーズンのみ停車する臨時駅であった。現在では快速も停車するという。念のため調べると確かであった。仙台駅で乗り換えた電車は長いトンネルを抜けて山中の無人駅に停車した。広いプラットホームには人影は見当たらず、降車客も一人であった。大分前であるが家内が娘と秋桜観賞に寄ったことがあった。
紅葉川渓谷コースは険路 
 先ずは、駅より上流の紅葉川渓谷ハイキングコースを往復。階段から谷川へ下りて、河原の向こう岸に霰滝を眺める。近くには黒滝もあるはずだが見付からない。手前の岩場は毘沙門倉と名付けられたビッグな断崖。奇怪な形状をカメラに収めた。一旦駅へ戻り、下流のコースへと進入してビックリ。
 最初から、渓谷内側に無理に設置した階段を下る。その先も、崖端に人工的に刻んだ僅かな幅の平らな部分がコース。谷がそう深くはなく、恐怖感は少ないが、濡れた岩場の歩道は慎重にならざるを得ない。土産を入れた紙袋を下げている。対岸の藤花の滝を遠望しながら、肩幅程度もない崖に刻まれた薄い道を下り続ける。ゴルジュ風の岩場に囲まれた地で橋を渡ると仙人淵。一旦広い河原へ出て一息を付く。次の吊り橋で渡り返すと、また岩壁を斜行する細い道。踏み外したら思うが、谷底も次第に浅くなって先程のようではない。平日のためか先程来ハイカーには出会うことことなく、深山幽谷に一層心細さを醸し出している。絹糸の滝下を通過。ようやく川面に魚の姿を眺める余裕が出来た。再度渡り返して千太の滝、出口は近い。渓谷内では、緊張感が張り詰めて、昼時は過ぎたが食事を取る気分にはならなかった。

  今回は、我が故郷での職場のサクランボ狩りに先行した。その途中にハイキングを楽しもうとして、このコースを選んだ。山形市民の行楽用コース程度と思っていたが、とんでもない険路。渓谷に点在する滝や岩場、そして淵を強引に結び付けるため、崖を刻み、橋を渡し、梯子を架けて無理に造ったルートのように見えた。子供連れの家族が気楽に歩けるコースではない。
山寺へ下る 山寺へと向けて林道を下る。右手には仙山線がチラチラと見える。山形市山寺浄水場を過ぎると山を抜けて里道となった。前方の山の山腹には寺の建物が見え出し、紅葉川所部橋を渡ると山寺であった。流石観光地はそれなりに人出があり、賑わってる。
 
 山形へと回り、駅前の高校先輩宅へと寄らせて貰う。三年ぶりだと思うが90歳を超された母上様もご健在で、しかも歓迎してもらった。  (09/7/3歩く 13回卆工藤 莞司)                        

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