涼しくなってきて、暑くていらいらすることはなくなりましたが、いらいらすることがなくなったわけではありません。
西村賢太「暗渠の宿」(新潮文庫)。途中で一回読むのをやめたのですが、しばらくして、また手に取ってみたら、面白くて一気に読んでしまいました。
学歴は中学校卒。日雇いの仕事をしながら、大正期の小説家藤澤清造の全集を出版しようてしている。
貧乏で大酒飲み、すぐ切れて喧嘩はする、自分の彼女に手をあげる。ねちねちした性格で、いいとこがない。なのになぜか面白くて読んでしまうのでした。
昔でいうデカダン私小説家。なかなかいいですよ。
西村の文庫本は2冊しか出ていなくて、もう一冊は、「どうで死ぬ身の一踊り」(講談社文庫)。
井上荒野「夜を着る」(文春文庫)。短篇が絶品!
深沢七郎「楢山節考」(新潮文庫)。昔読んだような気がするけど、また読んでます。
深沢七郎「生きているのはひまつぶし」(光文社文庫)。これは新刊。
池田清彦「楽しく生きるのに準備はいらない」(青春文庫)。池田さんは最近テレビに出るようになって、なんだかなあって感じですが、まっとうな考えをもっている数少ない人だと思います。
ニーチェ「道徳の系譜」(岩波文庫)。読みなおしてます。
展覧会
金澤相(キム・テクサン)展
10/9~11/6(日・月・祝休)タグチファインアート
中央区日本橋茅場町 2-17-13 第ニ井上ビル
℡ 03-5652-3660
今、韓国のシェマアートミュージアムで韓・中・日の現代美術展「New Centre & Future」という展覧会をやっているのですが、彼は出品者の一人です。
日本からの参加は宇野和幸、寺崎誠三、吉永裕、崔恩景、吉岡の5人。大変立派なカタログができていてびっくり。
この展覧会の報告会を29日(金)に寺崎誠三宅で行います。興味のある方はメールください。
11月6日(土)の川村美術館ツアーも行きたい方はメールでお知らせください。
吉岡まさみ
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